Pale Aleペールエール
ペールエールスタイルのビール始まりは17世紀にまで遡ります。現在ペールエールとして知られているビールは、当時に一般的に生産されていた濃いビールと比較して「淡い(Pale)エール」と呼ばれたことが始まりです。元はイギリス発祥のビールですが、アメリカに渡ったことでホップの華やかな香りがするアメリカンペールエールが生まれ、世界的な人気になりました。現在ではペールエールスタイルのビールは、一般的にペールモルトと呼ばれる大麦麦芽を使用して製造されるビールのことと言われています。
Pale Aleのアメリカンクラフトビール
IPA(India Pale Ale)アイピーエー
華やかな香りやフルーティでシトラスのようなフレーバー、松や樹脂を思わせる特徴を持つアメリカンホップの特徴がよく活かされているのがIPAの特徴です。ホップの持つ豊潤なアロマやフレーバー、苦味が特徴的な味わいとなっています。IPAはアメリカ最大規模のビールの祭典、グレートアメリカンビアフェスティバルで10年以上にわたって最も多くエントリーされたビールのカテゴリーであり、全米のスーパーマーケットや酒屋で最も売れているクラフトビールのスタイルです。
IPAのアメリカンクラフトビール
Hazy IPAヘイジーアイピーエー
通常のIPAスタイルと異なり、苦味を強調させることなくホップのアロマとフレーバーを際立たせているスタイルです。ビールの煮沸工程が終わる直前にホップを投入するレイトホッピングや、発酵が終わった段階でホップを投入するドライホッピングなどの手法によって、苦味を抽出することなくホップのトロピカルな風味を引き出しています。名前の通りビールの色がHAZE(濁っている)なのが最大の特徴です。
Hazy IPAのアメリカンクラフトビール
Stoutスタウト
スタウトはアメリカのクラフトビールの中でも最も色が濃い種類のビールです。スタウトはポーターよりもローストの風味が強いと言われていますが、種類によっては、辛口で滑らかで甘いものから、強くて苦いものまで、キャラクターが異なります。非常に濃厚で味に深みがあり、一年中楽しめますが特に秋や冬の寒い季節や、ボリューミーな肉料理と合わせるのにぴったりです。ダークモルトとアメリカンホップを豊富に使い、他のビアスタイルとは全く異なる深い味わいが特徴です。
Stoutのアメリカンクラフトビール
Porterポーター
ポーターという古くからあるビアスタイルは、もともと1700年代の労働者や「荷物運搬人(ポーター)」に人気があったことに由来しています。ポーターというスタイルのビールは苦みがありローストしたようなフレーバーのモルトを持っていることがよくありますが、スタウトほど強いものではありません。 ポーターはしばしばココアを連想させるローストフレーバーのモルトを持っていますが、ローストした大麦フレーバーはありません。 キャラメルのような甘さは、ブラックモルトの際立った苦味と完璧に調和しています。
Porterのアメリカンクラフトビール
Lagerラガー
シンプルな麦芽酵母のフレーバーを味わえるビアスタイル。クリーンでパンを思わせるモルト感が特徴で、非常に精錬で爽やかな味わいをしています。クラフトビールとしてのラガーは大量生産されたものよりも風味が豊かで、まるでスパークリングワインを彷彿とさせるような透き通った黄金色をしています。
Lagerのアメリカンクラフトビール
Barrel-Agedバレルエイジドビール(樽熟成ビール)
木樽ビール、または樽熟成ビールとは、伝統的なスタイルまたはユニークな実験用のビールを製造するために、木製の樽を使用して一定期間熟成させて作られたラガー、エール、またはそれらのかけ合わさったビールのことです。このようにして製造されたビールは樽に使用されている木材の風味や、以前その樽に入っていた別のものの風味を持っていることが特徴です。樽にはオークやリンゴ、ヒッコリーなど様々な種類の木材が使用されており、木の風味を引き立てるために樽の内部に焦げ目をつけて熟成樽として使用します。
Barrel-Agedのアメリカンクラフトビール
Fruit Sourフルーツサワー
アメリカのクラフトビール醸造所は、サワービールにラズベリー、チェリー、ピーチなどのフルーツを加えることで、酸味と甘さの完璧なバランスを作り出しています。サワービールの特徴である酸味は、通常、マッシング(麦芽の糖化を促進する工程)中に酸性化した麦芽から自然に発生するか、またはさまざまな微生物を使用することで発酵中に生成される乳酸、酢酸、およびその他の有機酸に由来しています。このようにして製造されたビールは、酸性化剤の添加または樽での熟成の影響によって現れるピリッとした風味が特徴です。
Fruit Sourのアメリカンクラフトビール